2社間取引と3社間取引では何が違うのですか？

ファクタリングは、本来売掛債権を売却することでファクターへ権利を譲渡し、売却した企業が早期に資金を得る資金調達の仕組みです。
従って、売掛債権を売却した時点で、売掛金の回収はファクターが行うこととなり、売掛先は売掛金の支払いをファクターが指定する銀行口座へ振込します。
この取引を行うためには、売掛先に債権を売却することをお伝えし、承認を得た上で支払先の変更などの手続きを行う必要があります。

しかしながら、日本においては
売掛債権の売却　＝　経営状況が思わしくない
というイメージが根強くあり、企業の経営者も取引先へ債権譲渡の打診を行うことを望まないため、資金調達方法として根付かない状況がありました。

■3社間取引のメリット
・手数料が安く済む
・取引先の理解が得られれば、継続的な資金調達手段として活用が可能

■3社間取引のデメリット
・取引先の承諾が必須となる

そこで、売掛先への通知を行うことなく対応が可能な2社間取引が生まれ、現在ではファクタリング取引の主流となっています。
2社間取引においては、企業が売掛金をファクターに売却しても、支払先を変更せずに取引を継続することができます。
企業はファクターに代わって売掛金の回収業務を代行し、売掛金の回収後にファクターへ売掛金を払い込むことで取引が完了します。
ただし、3社間取引に比べてファクタリング会社が被るリスクは大きくなるため、その分手数料が高くなる傾向があります。

■2社間取引のメリット
・取引先への通知なしにファクタリング取引が可能
・取引先の承認をとらないため、手続きにかかる日数が早い

■2社間取引のデメリット
・3社間取引に比べて手数料が高い

貴社の状況取引先の状況を勘案して最適な取引を

ファクタリングによる資金調達を考えるのであれば、本来であれば時間的なゆとりと資金繰りの見通しをしっかり持った上で、まず3社間取引を検討するのが本来です。
ただ、多くの経営者の方々は、ファクタリングの利用を取引先へお知らせすることに躊躇すると考えられます。
そのため、大半の経営者が2社間取引を中心にファクタリングを検討する訳ですが…
やはり、ここで重要となるのが「どのファクタリング会社へ相談するのか？」です。
多くの情報サイトで発信されている通り、ファクタリングの手数料などに適用される法律等は現状ではないため、闇金融同然の取引を行っているようなファクタリング会社もあるようです。
本サイトで情報収集をしていただき、時間的なゆとりを持って信頼のおけるファクタリング会社へ相談を行うことをお勧めします。